SOHO'S REPORT
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1998年10月29日/地域のSOHOオフィス

SOHOのワークスタイルの底上げと定着化に地域での特色を活かした活動は重要です。現在都市部ではインキュベータオフィスとしてマルチメディアセンターの 設立が盛んです。そこSOHOが利用して活用する。非常によいシステムであると思います。しかし、他のやり方も論じられるべきだと思います。

都市部以外でSOHOとしてオフィスを構えるとします。インキュベータオフィス等があれば良いのですが、そうでない場合には自宅をオフィスにするかもしくはオフィスを借りるということになります。都市部以外の地域でのSOHOオフィスのメリットは場所にもよるでしょうが土地代や賃貸代が安い、渋滞が少ない、物価が安い等あります。しかし何といいましても自然と親しむことができることです。テクノストレスの解消とクリエイティブな発想、心の余裕をもつために気軽に自然と親しめる環境は理想です。もちろん不便な点も多々あります。しかし、情報ネットワークの進展により遠隔地とのやりとりが容易になっている現在、自然派SOHOの希望も増えています。

ここに農山村とSOHOの面白い関わりの事例があります。九州の佐賀県に脊振村というところがあります。脊振村は、佐賀県の東北部に位置し、県立自然公園である脊振山の南斜面にひろがる農山村です。空気も美味しく四季も堪能でき、自然と親しむには格好の場所です。2年前に過疎対策として「一坪当たりわずか月額100円」の格安村営賃貸宅地を打ち出しました。一坪を額100円で貸し出すもので十五年住めば土地と山林を無償譲渡する企画です。県内外の申込が相次ぎ19区画の募集に対し、抽選会には461人で争う大好評のものになりました。
(この若者定住宅地造成事業(1坪月額100円)の 第2弾が企画されています。
応募資格等は脊振村のホームページ(http://www2.saganet.ne.jp/sefuri/)
で確認することができます。)

当選された方にSOHOで活動されている方がいらっしゃいます。
その方は地域(脊振村)への貢献としてパソコンの指導、ホームページの作成の補助等脊振村役場の情報化に協力されました。また、役場の方も地域の活性化とSOHOというワークスタイルに興味を覚えたということでした。

SOHOを単に仕事様式の一つとして位置付けるのではなく、考え方、行動様式、地域との関わり等様々な角度より考えることが重要です。そして、SOHO形態を画一的なものとしてではなく地域の特色を活かした様々な在り方を論じることがSOHOを文化として発展させ、また、定着するのに
貢献すると思います。





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