SOHO'S REPORT
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1998/11/19 /地方SOHOの育成

10年後、20年後の社会を想像してみてください。SOHOはワークスタイルの一つ として社会に強固な地位を築いているでしょうか?
情報化社会の進展により、都市集中型から地域分散型に移行し、また、労働資 本が流動化るといわれています。社会構造の変革からはSOHOはワークスタイ ルとして、また新しい生活様式として有力な候補となりえます。

これは、前回と同じテーマです。(ちなみに前回はSOHOが“文化”として発展、 定着することの重要性について述べました。)今回はSOHOの発展の条件の一つ として地方SOHOの育成について考えてみます。

SOHOの育成ということに関してはやはり10/21のSOHO'S REPORTのSOHO WESTの塩見政春さんの記事「カバン持ちする?」にあるようにOJT(オン ・ザ・ジョブ・トレーニング)が良いと思います。それは、SOHOとして活動す るためには何よりも、言葉や文章でなかなか伝えにくいノウハウやこつを得る ことが必要だからです。SOHO人口が少ないと思われる地方ではそれがなかか入手しにくく、ネットワークも構築しにくいのではないかと思います。

私は現在活動の舞台は佐賀県です。私の友人で「目指せSOHO!」という方がい らっしゃいました。マルチメディア制作会社を退社し、佐賀でSOHOを目指していました。いろいろと検討されいましたが、結局仕事を求め東京にいかれました。私のまわりで同じようなケースがいくつかありました。地方では市場を創造し、企業や地域に認識していく活動もしなければならず、SOHOとして活動するにはいろいろな能力を要求されます。

これらの条件はもちろん都市部でも同じであり、都市部ではさらに厳しい競争社会があると思ます。しかし、仕事があるからという理由が一番なのでしょうが、地方から都市部へ行き、SOHOとして活動するケースがあります。

それに対して逆はあるでしょうか?
つまり、都市部で活躍されたSOHOが地方 くるということです。これは、SOHOその人にとっても、その地域の活性化ということでもメリットが多々あることだと思います。

例えば、SOHOも達人の領域になり「仕事はどこで行っても良い」という状態に なったとします。そこで、自分の好きな、自然環境の良い場所に移動し、そこで仕事を行うことにしたとします。
その場所でSOHOとして活動することにより、 その方は快適に仕事ができます。また、その地域にとってはSOHOというワーク スタイルを認識することができ、また、ネットワークを構築することにより人 材の育成と地域活性化につながります。 地方でSOHOが活躍する。そして地域に貢献する。SOHOの継続的な発展に必要な ことであると思います。





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