SOHO'S REPORT
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1998/12/24 SOHOの敷居

以前に会社勤めとSOHOでの仕事を比較検討し、仕事の再定義をおこなうことが必要であるという記事を書かせて頂きました。そこで、今回は、この件に関しましてもう少し、考察してみたいと思います。

私は、現在の仕事の前は、某電機メーカーに勤務していました。会社に入社して、まず、2ヶ月は導入教育というものがありました。新入社員が研修施設に集まって先輩社員より社会人の一歩を教わるというものです。社会人としてのマナー、会社の歴史、概要、創業者の哲学等を教わりました。次に実地研修と して工場実習を2ヶ月、販売店実習を2ヶ月しました。

その後、各職場に配属となりました。職種は営業職でした。今度は、職場で業務研修を3ヶ月行いました。仕事についても、年に何回かは、自分で選んで研修に参加することができました。
また、1年程度はOJTでの研修もありました。

これに対して、SOHOでは、ほとんどが、自分で学習するか、もしくは、お金をだして研修に参加することになります。しかも時間は自分でつくるしかありま せん。また、独立するための技能をつけるために会社にはいる人もいると思い ます。

会社にはいろいろな部署がありいろいろな人がいます。会社の仕事はよく考えてみれば個人の仕事の集積であることがわかります。その中で、すごい仕事を している人もいれば、そうでない方もいます。熱心に頑張っている方もいればそうでない方もいます。それが、現在の一般的な組織だと思います。

これに対して、SOHOでは、ぼんやりしている人はほとんどいないと思います。それどころか、私がお会いさせて頂くSOHOの方は、本当にすごい仕事をこなしている方ばかりです。

私は、この考察の中で、これから何の仕事をしようかと考えている方が、会社を選ぶのと同じくらいの感覚でSOHOとして独立できる。そういう敷居の低さを SOHOのネットワークでこれから考えていかなければならないのではと思います。

それは、単純に気楽に仕事ができる環境をつくるという意味ではありません。 SOHOとして独立するためには、真剣に勉強し、自分の専門性や能力に磨きをか ける必要があります。
SOHOのメリットは自分の能力を有効に活用できることで す。しかし現状、SOHOをやろうという人に難しいという印象を与えているのではと思います。

今後のSOHO文化の発展のためにもSOHOのネットワーク、支援団体がSOHOの敷居を低くしてあげる努力が必要であると思います。





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