本誌で7月26日(月)からの一週間、小特集「SOHOの仕事の取り方(仮)」を行うことになっています。正直いって「困ったなあ」と思っています。私の仕事は、教育システムのコンサルタントです。技術をもって、何か作成、 構築したり、物を販売することはしていません。昔は、自分でもパソコンの設定やLANの構築をやっていました。 しかし、現在はなるべくコンサルティング事業に特化した活動をやろうと考えています。 仕事はメーカーと契約(アウトソーシング)したものであり、「仕事を取る」といった作業はあまり やっていません。 最近、新聞や雑誌に“SOHO”についてお話をさせて頂く機会が増えました。 私は、「SOHO事業者がコ・ソーシング(対等な協業、分業)により、ゆるやかな連携を行い、地域経済と多面的で重層な関係を作ることの重要性」を提起 しています。 その記事に興味をもった方が新聞社に問い合わせをして、私に電話をかけてこられます。SOHOブームもあってか、問い合わせは多く、結構な数の電話を頂 きます。 その中で、ちょっと困るのは、いきなり、「仕事をください!」という電話です。 記事をどう読めばそのようになるのかわからないのですが、 SOHOという言葉=仕事がもらえる という不思議な構図ができているのではと勝手に想像しています。そのような問い合わせに対して、何とお答えすれば良いのか本当に困っています。もちろん、すぐに「この仕事をどうぞ」と いえるものはありません。もし、 あったとしても、その方が、どのような能力を持ち、なにがやれるのか、また、仕事をまかせて安心なのか等、私が把握できないといけません。 初対面で、しかも電話でいきなり、「仕事をください!」といわれると面喰らってしまうのが、普通の反応ではないでしょうか。 詳しくお話させてくださいといって、「何がやりたいのですか、何ができるのですか」と質問すると 「パソコンは扱える。何ができるのかはわからない」と答える方が多くいらっしゃいます。 そこで、「申し訳ございませんが、すぐには御紹介できるものがございません」と丁寧にお断りしています。 すると、わざわざ電話したのにといった不満がありありと伺えます。 私は、なぜか「申し訳ございません」を連発することになり、電話の後はなんだかいやな気分になってしまいます。 「仕事をください!」というのは、会社勤めされていない方にとっては、正直な要求だと思います。SOHO事業者として頑張るから、仕事をまわして下さいと いう漠然とした希望をもっている方が多くいらっしゃると推測します。 そのような方を“SOHO予備軍”と仮に名前をつけさせていただくと、今後、 SOHOが社会的に定着し発展るためにもこのような方の声にどう答えていくのかも課題になっていくのではないかと考えています。 |
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