SOHO'S REPORT
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1999/09/02 学校のコンピュータを考えます!

9月になった。学校は、長い夏休みが終わり2学期になる。私の仕事(学校向 けシステムコンサルタント)も夏休み中は、あまり動きが無いが、これからは急にいそがしくなる。
私の仕事は九州では、(多分全国でも)大変珍しい。それは、教育業界に今までは無かった仕事だからだ。学校にパソコンが導入され、インターネットにつながることによってできた仕事である。

従来、学校には、教材店、電気店、文具店、スポーツ店、本屋等が出入りし、サポートしていた。数年前から、パソコンが導入されるようになった。 学校にパソコンが導入されるには入札であるが、入札に参加する(呼ばれる)のは、パソコン専門店ではなく、従来の学校に出入りしている業者が多かった。(もちろん、地域によって異なってはいるが)その結果、パソコンの知識の無い、本屋などが、学校にパソコンを納入してい るケースが結構ある。

学校では、身近にサポートしてくれる体制が無いため、わからないことがあるとそのままにして、つかわれないままになる。 また、学校や教育委員会も「学校専用のシステム」という名前だけで内容や使 い勝手を十分に検討しないまま導入してしまうことがある。
このようにしてつかわれないままのケースを沢山みてきた。

最近では、パソコン専門店やメーカーが入札に積極的になった。また、インターネットを推進したNTTや電力会社が参入してきた。 その結果、40%をきる価格で落札するなど、価格競争が激しくなった。

価格がきついと削られるのは、サービスである。基本的に学校の先生は、パソコン初心者が多いので、従来以上のきめ細やかなサポートが要求される。
学校の先生方の本業は、授業・生活指導・進路指導であるのだ。その現場の要求とは反対に
インフラの整備が至上命令として使いにくい体制のまま、導入だけが進んでいる。

教育とパソコン・インターネットということでの議論も十分とは思えない。
パソコンに馴れることのみを学校教育に求めるのであろうか?もちろん、リテラシーも大切な要素であるが、ユーザーインターフェイスが易しくなった今、 もっと別な利用法も積極的に検討され導入されるべきではないか? 例えば、メディア教育やネチケット教育などがよい例である。

私は、教育現場でパソコン・インターネットが有効に活用されるには、システムコンサルタントが現場に密着したサポートを行うことが重要と考える。子供たちにとって情報化は不可欠な状況だ。学校におけるパソコン利用の状況と子供たちを取り巻く環境変化のギャップを解決すべく事業として立ち上げた。 イントラネット、Web等を活用した先生方と生徒の情報交流を充実させ、学校の活性化のお手伝いをしている。
学校の情報化をSOHOのネットワークによりサポートするという体制が理想である。

皆さんとも一緒に考えていきたい問題だ。






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