SOHO'S REPORT
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2001/03/15 199 Shop

シンガポールは、企業も政府も最新の技術や手法を積極的に取り入れている。
世界シェアトップというようなソフトやハードが導入されているのをよくみることができる。
国際都市としてディフェクトスタンダードを活用する傾向が多いのだろうか。 ちなみに、
パソコンの人気は1位がHPで2位がAcerであるそうだ。

海外での仕事を考える場合、ディフェクトスタンダードのようにどこの国でも共通している
ことと、その国独自の特徴を考えなければならない。 シンガポールは多民族国家として、
グローバルなビジネスの展開を検討するのに適している。

“日本でヒットしているものが、シンガポールでも人気になるのか?” この命題はIT化が
進んだ情報化社会にとって大切である。 成功している事例として1.99 Shopである。
日本でいう100円ショップである が急速に数を伸ばしてきている。女性起業家が始めた
事業で、その社長は去年のアントレプレナー賞を受賞して いる。雑誌にも華々しく紹介され
ている。 店内に入ってみるとほとんどが日本の100円ショップの製品である。商品について
いる表示も店内の案内まで日本語で書いてある。
数年前に日本を訪れたシンガポーリアンが、“日本は100円ショップが魅力的 だった“
といっていた。

多分100円ショップというシステムにシンガポーリアンが魅力を感じるものが あるのだろう。
日本で成功しているビジネスモデルがシンガポールでもそのまま通用したという興味深い
事例である。

また、今後、動きを注目していきたいのは、ネット対応型携帯電話である。 ネット対応型
携帯電話は、やっと普及しはじめているところだ。 カラー画面でさえもまだ少ない。
その理由は、
● 携帯電話でインターネットに接続する必要性を感じない。
● 画面がちいさいのでWebを閲覧するのに不向きだ。
● 入力が難しい。
と考える方が多いからのようだ。 パームが人気であるので、必ずしもPDAを好まないという
ことではない。 しかし、日本で、コンテンツの充実や使い勝手の改善がすすまっているので
今後は面白い展開もあるのではないかと思う。 日本からの積極的なビジネスアプローチを
望みたい。日本で蓄積されたノウハウが世界に通用するかを試す良いチャンスになると思
うからである。






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