ここ数年間の自分の仕事を振り返ってみると、いろいろなことをやってきたなと我ながら 思います。 郵便局主催の「初歩のパソコン教室」の講師から、記事執筆、小学校、中学校での教育用ソフトのトレーニング、学校でのLANのセットアップなどなど。 共通していえることは、パソコンとインターネットに関することは、なんでも やってきたということです。お金にならなかったことや、無駄足を踏んだこともままありましたが、それなりに仕事も 増え、良い経験をつませてもらったと思っています。その中でもコンサルティング (企画書作りから運営のノウハウ、人材の育成 など)の仕事は、自分にとってプラス材料が 多くあったと思います。 中小企業で画期的な商品を開発した会社が、通販で販売したところ、多くの顧客がつき、 インターネットで販売すれば、より多くの方に使ってもらえるのではと考え、コンサルティングの 依頼がきました。 私は市場調査からその商品の特徴(他社との優位性)を明確化し、Webや 雑誌などのメディアミックスによる販促の企画書をつくりました。 Webでアピールする手法はいくつもあるので、一番適した手法を選択し、何と何をどのタイミングで使うかなどのスケジュール作成、また、それによる効果を数量的に測定することなどを提案していきました。会社の社長さんにも満足 してもらったと思います。商品に対する消費者からの 声も良かったので、これは上手くいくのではないかと思っていました。 しかし、中小企業によくあることですが、この会社は社長がワンマンで、実際プロジェクトを スタートするので、社員の方に説明会を開くと、何か社員には 「しらけムード」が漂っていました。 私が考えていたe-mailでの顧客サポートなどにも社員の方はいっこうに積極的に取り組もうとはされませんでした。 それは、社員にパソコンやインターネットの知識が不足しているところに原因がありました。 そこで、社員のパソコンの修得、インターネットの知識を植え付けるところから始めることにしました。 どんなにみかけが良くても、また、良い仕組みをつくっても、それを実行、管理する側の人間に、「その商品にかける思い」や「情熱」が伝わるものでないとなかなかプロジェクトとしての成功は 難しいものです。 そのためには、「インターネットを活用して成功できるんだ」と社員の方に納得してもらわなければなりません。 コンサルティングの仕事をそこから始めなければと気付いたのです。 コンサルティングの仕事として、多くの知識や経験から最善の策を提案することも大切ですが、プロジェクトの成功のためにはプラスして「プロジェクトに参加する方の志気」という課題も十分に考慮に入れなければならないと思いま す。 |
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