柴田 理奈氏は弱冠22歳でカンボディアでの会社経営に携わっている。短大を卒業後、祖母の すすめでカンボディアに渡ることを決意する。SUN OCEANは祖母と叔父が1998年に設立した会社である。しかし、20歳で日本での仕事経験もなく、英語もクメール語(カンボジア語)も話せない柴田氏が悩んだ末ではあるが、挑戦しようと決意するのは大きく評価される。柴田氏はこの気持ちを次のように語る。 「やって出来なかったら次を探せば良い、私にはせっかくチャンスがあるのだからやってみよう!」 経済活性化のために企業家活動(アントレプレナーシップ)が重要といわれている。 活動の基本にあるのはこのようなチャンスに挑戦する姿勢である。 この姿勢が社会の刷新に寄与する。 彼女の祖母と叔父は会社設立前は、カンボディアでスーパーマーケットを経営していた。 SUN OCEAN会社設立は、次の時代を見据えた先見性によるものである。 祖母と叔父は「次のチャンスはカンボディア」と確信したのだという。今でこそ、アジア雑貨や観光地としてのカンボディアのイメージがあるが、会社設立当時の1998年はカンボディアの歴史でみても民主化の第一歩を踏み出した年である。 1998年 7月 総選挙実施(26日) 1998年 9月 新国会召集(24日) 1998年 11月 新政府成立(30日) このような時期にカンボディアをチャンスとして捉え行動することは、まさに「先見性とチャレンジ精神」によるものと敬意を払いたい。また、この精神が孫である柴田氏に引き継がれたことは、 家庭内教育での影響によるものが大きいと想像される。 SUN OCEANの業務内容は次の通りである。 ・旅行業務 ・官庁、民間会社の通訳、翻訳 ・情報サービス ・カンボディアより雑貨品を日本へ紹介、販売 ・日本より日用雑貨品を輸入販売など SUN OCEAN Co.,LTD. http://so.nerima.oshokuji.org/pnh/ 会社概要での説明文章は、会社のポジショニングを明確に表している。 「SUN OCEANは日本とカンボディア両国を最も良く理解している会社です。 日本人スタッフとカンボディア人スタッフが力を合わせてお客様の色々なニーズにお応えしていきます。」 柴田氏はSOHOのメリットとして小人数による風通しの良い組織で十分なコミュニケーションが とれることだという。また、仕事を通して自分を成長させることに働く意義を感じている。 このことは、カンボディアにきて仕事をしながら実感したという。 アジアのSOHOとして挑戦したことが、彼女の人間性の成長に寄与している。 カンボディアという土地の魅力を次のように語る。「皆素直です。笑顔がとても素晴らしい。」 今後は「カンボジアのことをもっといろいろな人に知ってもらいたい」という。 利潤追求だけでなく地域振興も目標の基準になっていることは、アジアに融合する日本人のSOHO事業者には大切な要素である。 SUN OCEANのホームページで紹介されている魅惑のカンボディアというコーナーは、柴田氏のカンボディアに対する愛情を感じ取ることができる。 |
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