SOHO'S REPORT
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2004/06/10 SOHO支援2004


私は、1998年よりSOHOアジアを設立してSOHO支援を行ってきた。その当時はIT
をビジネスで活用することは先進的な取り組みと見なされていた。そしてSOHO
がもたらすであろう新しいライフスタイル/ワークスタイルを積極的に創造し
ていこうという意気込みがあった。そのSOHOも時代の流れとともに変わってく
る。

ITをビジネスで使うことが一般化してきて、私の中でもSOHOをもう一度じっく
り考えていく時期がきた。SOHOはITを活用した小規模事業主ということができ
る。ITを使うとは、インターネットや携帯電話を使うことである。だとすれば
、現在ではほとんどの中小企業、個人事業主は電子メールか携帯電話は活用し
ている。そうなるとSOHOの本質的な意味、新規性とは何になるのだろう。そも
そもSOHO支援とはどのようなことを言うのだろう。

私の結論としては、SOHO支援は従来の中小企業支援と何ら変わらないと考えて
いる。技術支援としては、よりITに重点をおくものになるということだろう。
しかし、ITに重点をおくだけでなく、いろいろなかたちのSOHOがでてくること
も大切である。
本質的なことは、従来通りの独立・開業支援ということになるだろう。
独立・開業支援というのは、言い換えれば創業支援であるし、最近の言葉でい
うと起業家(アントレプレナー)支援ということになる。それは、中小企業支
援からベンチャー支援までさまざまな枠組みで行われている。

別にSOHO独自の支援のあり方があるべきといっているのではない。しかし、SO
HO支援というのを再度見直す時期にきているのではないだろうか。個人的には
IT時代のグローバル化に対応できるのがSOHOの一面でもあると考えている。
さらに、IT時代はマイクロビジネスでもグローバル展開が可能となっている。
ここらがSOHO支援のヒントになると考えている。「SOHOアジア」という名前の
通り、本格的にグローバルネットワークを考える時期にきている。

 [Profile] ━…‥・

飯盛 敦博(いさがい のぶひろ)
TASTE BUSINESS SERVICES SINGAPORE
email: taste@soho-asia.com URL: www.soho-asia.com
6月号のダカーポ(539号)のP48「ダカーポオリジナルニュース海外版」に“す
しがアジアを制する?”という私の記事が掲載されました。
内容はアジアでローカライズされて親しまれているすしについてのレポートで
す。




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