SOHO'S REPORT
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1999/05/20 SOHO予備軍への手紙

これからの情報化社会・国際化社会においてもパソコン、いやインターネットを使えるのは
あたり前になっている。最近の就職活動では、メールでのみ募集 を行っている会社も増え
ているようだ。これはどういうことかというと、電子 メールを使えるというのは、もはや社会
人として当然の常識にまでなっている と言う事ではないだろうか。

SOHOがマスコミに取り上げられ、いろんな人々がSOHOというワークスタイルに注目する
ようになった昨今、「SOHOブーム」とも言われている。また、就職氷河期と言われて久しい
。大学を卒業しても就職できない若年齢層 も多くいる。 その人たちが「就職できないなら、
SOHOで」と考えても不思議ではない。

しかし、SOHOは簡単に稼げる仕事なのだろうか?答えは、もちろん、NO!だ。 一体世の中
に、簡単にお金が稼げるようなものがあるのだろうか? マスコミに振り回されることなく
自分で判断できる能力がなければ、何をやっても成就できないのではないだろうか。

これからの時代は能動的に、自分で判断して行動できる人が求められる時代だ。 大企業
でさえ、銀行や証券会社のような金融業界でさえ倒産する時代だ。「よらば大樹の陰」的な
考えでは、どこにも通用しない。 先日の花田さんの記事「SOHOするなら覚悟しろ」にも
大変うなづけるところが 多い。

ただ、SOHOというワークスタイルは、仕事も家庭も両立させたいと願う人にとっては、
適したワークスタイルの一つに加えられるのは確かではないかと思っ ている。これは、
私が参考にしてきたSOHO就業者の人々がとても家族を大切に 思っていらっしゃる事にも
由来する。もしかしたら、この読者の方の中には 「うちは、仕事中心で、家庭崩壊かもしれ
ない」という家もあるだろう。 もちろん、SOHOが問題をすべて解決してくれる完璧な働き方
とは言えない。子どもの急な病気などは、予測がつかない。身内が近くにいれば、助けてく
れる かもしれないが、皆が、困った時に誰かに助けてもらえる環境にいられるわけではな
いからだ。そういう点では、SOHO就業者も会社勤めの人と同じような悩 みを抱えている。
そんな時、やはりバックアップしてくれる体制は必要だ。

私は、SOHO就業者同士で「あの人は、SOHOと呼べない」とか「同じSOHOと言われたら
心外だ」とか言っている暇があったら、行政的なバックアップを勝ち取 るためにお互いに
手をつないだ方が、全体としての働き易い環境の取得へとつながるのではないかと考えて
いる。

以下は、ある読者の手紙の抜粋です。 「サラリーマンも、妻の無償労働に寄生してると思う
んだけど・・・・ みんなが働いて、みんなが家事もして、みんなが子供を育てることのできる
ような環境がいいです。子供の行事のために有給休暇も取れて(もちろん、イヤミなどの嫌
な思いせずに)…」

みなさん、どう思われますか?

SOHO就業者も、克服していかなければならない問題が山積みだ。 それでも、やはり
SOHOとして独立したいと言われるのなら、やはり私も花田さ んと同じように「覚悟はいる」
と思う。

私は「本当に信念をもち頑張ろうと実行ている」人たちに対しては、協力は惜しまない
つもりだ。自分が「こうなりたい」とか「こうありたい」と思ってい るのなら、実行してみる事が
一番重要だと思うからだ。自分を過小評価するのは辞めて、いろんな事にチャレンジして
みて欲しいと願っている。ただ、努力 を惜しむ人・周囲に対して感謝の心を忘れて生活して
いる人たちに対しては遠慮させていただきたいと思っている。
なぜなら、仕事をしていく上で、自助努 力と「対人関係とのバランスがとれる」
(塩見さんの記事より抜粋)というの は非常に重要であり、その延長上にある周囲への
感謝は必要不可欠だと信じているからだ。






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