SOHO'S REPORT
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2001/07/19 コミュニケーション能力

皆さんにとって仕事を進めていく上で、また日常の生活の中で人と付き合う際、一番優先されるべきものは何だろうか。人によって様々であると思うが、誰でも、一緒にいて不愉快になる人とは付き合いたくないものだろう。

私の場合は、その人が信頼できるか、社会人としての一般常識(道徳も含む)があるか、柔軟な思考のもち主かそうでないか、等が重要なポイントとなる。特に仕事の面では、上記のものに加えて、コミュニケーション能力、理念の共有も必要だと考える。

こちらにいると、不愉快になる日本人に出会う。それは、英語ができるからといって、仕事もできると「勘違い」している人たちが目立つからだ。私は、英語も手段の一つでしかないと考えている。そういう意味ではパソコンと同じだ。パソコンを使える人が「仕事ができる人」ではないのと同様、「英語が使える=仕事ができる」という図式は当てはまらない。

もちろん、英語を使えないより使えた方がいいことには変わりない。しかし、自分の意見を押し通すことと、自分の意見を言うこととは別ものだ。逆に、自分自身の考えをもっている人は、(最悪の場合)英語を話せなくても通訳を介せば済むことだ。大事なことは、自分自身の考えをもっているかということである。(日本語で)自分の考えを述べることができない人は、ただ英語を話せても、それは何の意味もない。私は、日本人がディベートに弱いといわれるのは、英語ができないからではなく、自分自身の考えがないからではないかと思っている。ましてやコミュニケーション能力がなければ、周囲の理解を得たり、仕事を遂行することなどできないのではないだろうか。

先日、NHKのある番組で、最近では、アメリカでも仕事の結果のみを評価するのではなく、周囲とのコミュニケーション能力も評価に入れるという企業が増えてきたというレポートを見た。これは、いかにコミュニケーション能力が重要になってきているのか、その証拠であろう。

こう書きながらも、自分自身はどうであるか考えてみた。反省の連続である。周囲の人から学ぶことも多い。人間として停滞しないためにも、日々勉強であることを念頭に努力していかなくてはと考えている。






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