2001年3月29日の日刊SOHO'S REPORTで、「シンガポールのMRT」という記事を書いたが、 今回はその続きを書きたいと思う。 現在は総延長90km、51駅になった。今年の2月には、チャンギ空港駅がオープンした。 私の自宅からは4駅、約15分。シティエリアからでも約30分で空港に到着できる。本当に便利だ。しかし便利なのはそれだけではない。 空港駅の出口と空港は直結。エスカレーターを上れば、そこはもうターミナル、という具合だ。 交通費も非常に安く、人の送迎にも気軽に利用できる。 チェックインの何時間も前に家をでなければいけない日本の生活を考えると、シンガポールは 本当にインフラの整備が充実していると感じる。 12月には、チャイナタウンやリトルインディアといった観光スポットの駅もオープン予定だ。 また、マリーナエリアでは新しい路線工事も始まっており、今後ますます便利になっていく。 常にどこかを工事をしているシンガポールでは、半年、1年たつと街の様子がすっかり変わっている。少しずつであるが、シンガポールの様子を、ホームページ上のプライベートサイト (http://www.soho-asia.com/sightview)で紹介している。 時間のある方は、是非のぞいてみてください。 さて、話はMRTに戻るが、昨年までは、TransitLink Farecardを使っていた。 現在はez-link card(イージーリンクカードと呼ばれるもの)に代わってきた。 この特徴はゲートにかざすだけで通れることだ。荷物が多い時など、カードリーダーに通す手間が省けて大変便利である。また、以前のTransitLinkFarecardと同じように、バスにも利用できる。(バス会社は何社かあるが、どのバスにも利用できる)バスに乗る時にカードをかざし、この時 カードの残高料金が全額引かれる。そして、降りる時に再び降り口でカードをかざすと利用料金分を精算し、残金をカードに戻すというシステムである。降りる時に、カードをかざすのを忘れた場合、近くのTransitLinkの窓口に行けば清算分を戻してくれるそうだ。料金を前払いする点は、デポジット文化の象徴のようで、いかにもシンガポールらしいところだ。 日本でも一部の地域でこれと似たようなシステムが使われているようだが、料金の二重引き落としがあったり、利用できる交通機関が連携されていなかったりと問題を残しているようだ。こちらではそういうこともなくスムーズに利用できている。(もちろん、試験的に利用できる期間を設けていたようであるが) シンガポールでは何かが決まると動きが早い。政府が強いリーダーシップを発揮しているが故であろうが、何をするにも時間がかかる日本のシステムに頭を悩ませているのはシンガポール人だけではないのではないだろうかと実感する今日このごろである。 |
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